徹底的に新パッケージをテストしたら、これらのファイルを Debian
アーカイブにアップロードする必要があります。
これは手作業で行なってもかまいませんが、 dupload(1)
や
dput(1)
のような、あらかじめ
用意されている自動化されたツールを利用したほうがずっと 簡単です。 ここでは
dupload
を使う方法について説明します。
まず dupload の設定ファイルを調整しなければいけません。
システム全体の設定ファイルである /etc/dupload.conf
を編集するのでも、あるいはあなた専用の設定ファイルである
~/.dupload.conf
を使って変更したい項目だけ
上書きさせるのでも、どちらでもかまいません。
このファイルには以下のような項目を記載します。
package config; $default_host = "ftp-master"; $cfg{"ftp-master"}{"login"} = "yourdebianusername"; $cfg{"non-us"}{"login"} = "yourdebianusername"; 1;
もちろん、私の個人的な設定の部分はあなたの設定に従って
変更してください。またそれぞれのオプションが持つ意味を理解する ために
dupload.conf(5)
マニュアルページ を読んでください。
もっとも気をつけるべき項目は $default_host の選択です。
この項目にはデフォルトとして利用するアップロードキューを指定します。
「ftp-master」がメインのサーバーですが、場合によっては別の、もっと 速い
(ネットワーク的に近い) ホストを利用したいこともあるでしょう。
アップロードキューについて、詳しくは開発者レファレンスの 「Uploading a package
(パッケージのアップロード)」の節、
/usr/share/doc/developers-reference/developers-reference.html/ch-upload.en.html#s-uploading
を参照してください。
さてそれでは、インターネットプロバイダに接続し、 以下のコマンドを実行してください:
dupload gentoo_0.9.12-1_i386.changes
dupload
は各ファイルの MD5 チェックサムを計算し、 .changes
ファイルの中の情報と照合します。 もし一致しない場合にはうまく upload
できないため、 完全な再構築, 第 6.1
節 の説明に従って最初から再構築を やり直すよう、警告してきます。
「ftp-master」へアップロードするよう指定した場合、 dupload
は
Debian マシン上でのあなたのパスワードを 確認し、そしてパッケージを upload
します。
Debian 新メンテナガイド
version 1.2, 6 April 2002.joy-mg@debian.org
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